Past Exhibition
Raum
榎倉 康二
VESUVIO Project 1972
2011.2.7 - 2.25
榎倉康二は1972年のグループ展「ベスビオ大作戦プロジェクト」と「今日の作家’72年展」に写真作品を発表しました。
イタリアのイル・チェントロ画廊と東京の南画廊で開催された「ベスビオ大作戦プロジェクト」には、イタリアのベスビオ火山をテーマに日欧米約20名の作家が参加しました。1972年9月、南画廊では河口龍夫、菅木志雄、高松次郎、吉田克朗、李禹煥ら日本の作家が出品、榎倉は版画作品と鉛の立方体を使用した写真を発表しています。こうした鉛を用いた写真は、同年10月に開催された「今日の作家’72年展」でも展示されました。
本展では、「ベスビオ大作戦プロジェクト」と「今日の作家’72年展」の出品作品を中心に展示いたしました。
ベスビオ大作戦プロジェクト
1972年9月20日-30日 南画廊(東京
)
同年11月に「Operation Vesuvio」としてイル・チェントロ画廊(ナポリ)にて開催
ベスビオ火山の画像を中心に、鉛を投げた写真を台紙に配置した作品《VESUVIO Project 1》(1972年/写真、紙/約73×103cm)と、ベスビオ火口をシルクスクリーンと油により表した版画作品 《VESUVIO Project 2》(1972年/シルクスクリーン、油/約73×103cm)の2点が出品されました。
本展では当時の記録をもとに再構成を行いました。
《VESUVIO Project 1》は類似する7点の写真を選択し、再現する形でまとめました。また《VESUVIO Project 2》は記録写真を出品作に近い大 きさに拡大して展示しました。
今日の作家 '72年展
1972年10月29日-11月9日 横浜市民ギャラリー
「今日の作家’72年展」では、下記7点の写真が出品されました。本展には同時期に撮影されたとみられる写真(※)も含めて展示しました。
予兆―海・肉体 ( P.W.-No.40 ) |
1972年 写真 | 20.2×25.7cm |
予兆―鉛の塊・空間へ(1) ( P.W.-No.41 ) |
1972年 写真 | 23.0×30.3cm |
予兆―鉛の塊・空間へ( 2 ) ( P.W.-No.42 ) |
1972年 写真 | 25.0×31.0cm |
予兆―鉛の塊・空間へ( 3 ) ( P.W.-No.43 ) |
1972年 写真 | 20.3×25.3cm |
予兆―鉛の塊・空間へ( 4 ) ( P.W.-No.44 ) |
1972年 写真 | 25.2×31.0cm |
予兆―鉛の塊・空間へ( 5 ) ( P.W.-No.45 ) |
1972年 写真 | 26.6×25.0cm |
予兆―柱・肉体 ( P.W.-No.46 ) |
1972年 写真※ | 45.6×55.9cm |