Past Exhibition
Raum
NEST 1993-2004
福澤エミ + 西川勝人
2004.11.4 - 11.26
出品リスト
Emi Fukuzawa
1. | Untitled 2003/04 plaster H73 x W18 x D18 cm |
2. | Untitled 2003/04 plaster dimension of circle and half circle modules H5.5 x φ18 cm each (7levels) |
3. | Color ConstructionC3 - D 2002/03 acrylics on wood H60 x W60 x D14 cm |
4. | VARIATIONS NEST 2003/04 portfolio of five photogravure prints sheet:H53 x W40 cm image:H17 x W25.5 cm |
Katsuhito Nishikawa
1. | Rosetta / Tart I- V 1998/2004 wood, plexiglass H5.2 x φ40 cm |
2. | Rosetta / Drawing 1998/2004 oil and graphite on paper H70 x W100 cm |
3. | color as shadow 1999 orange / Gel G1, O1 plexiglass, wire H60 x W60 x D6.6 cm |
展覧会概要
NESTの概念は初めからconceptualであり、極簡単にいうと、そのコンセプトを建築のヴォキャブラリーで表したものが1993に出版したNESTだと思っています。 <NEST>の概念は、無限にある空間を区切り、占有するという理論に基づいています。 それは果てしのない空間と、その中である区切られた部分の間には互いにどのような関係があるのかを明らかにしようという冷静な分析です。 空間構成を、機能的なユニットの枠組みではなく、空間をどのような場をも取り込む循環する広がりそのものとしてとらえようという試みです。
―NEST 1993-1994
私にとって、NESTの建築への応用は、そのアプリケーションにおいての1つの例でした。 その後NESTのアプリケーションには、様々の変化があり(霧島のプロジェクトを含め)ました。 空間を循環する広がりそのものとしてとらえ、建築以外のヴォキャブラリーで表現できないかと考えたひとつの例がインスタレーションでした。
KatsuhitoからのFaxで、もう一度空間に対する考えを明確にしたいとのこと、ブロック作成の考えから、木で円形、半円、と6角形を作成した結果、思いもしなかった方向へ進んでいきました。メール通信文の中で書いたこをと記憶していますが、作成したブロックは、空間のヴォリュームというより完全なソリッドでした。
建築空間への応用ではなく、もっと自由な表現への広がりを感じたわけです。
あるきっかけから、建築の空間構成の枠から放れてソリッド、陰翳、時間をふくめたものへと広がり変化していきました。
立体モデュール (geometric solids)の組み合わせからなる彫刻作品は、無限にひろがる空間の部分を切りとり、占有することにより、その周りの空間に変化をもたらします。
積み重なる立体モデュールにより、その空間を超越する別の空間が表れます。
立体そのものの表面、縁と角をとおしての影響は、ダイナミックなバランスと同時に、ある緊張状態を生み出します。
基本形態 (geometric solids)の組み合わせによる立体は、空間のある部分を占有するプラスとマイナスの力の相互関係を示します。また立体の圧縮力と無重力の関係は、あるリズムのパターンとエネルギーのバランスを創出します。
―NEST 2003-2004
hotogravuresの制作は、自然にそのような方向へ進んだプロセスにおいて制作したものです。
VARIATIONS(subtitle:NEST)というポートフォリオのタイトルは、音楽で使用する <変奏曲> から今回の視覚的な表現にアプライしました。
バッハのvariationsをbackgroud musicとして聴いていたので、そのようなタイトルになりました。
福澤エミ
具体的に今考えているのは基本(ベース)になる空間を石コウで作りそれを組合わせて幾つかの住空間を構成する。
ベースになる空間のサイズは4.5×4.5m 高さ2.7m と考えています。
4.5m=90cm×5、2.7m=90cm×3、90cmモデュールにすると天上高は1.8mでは低過ぎ、3.6mでは高過ぎるので2.7mが理想と思えます。
この空間のサイズを縮小して、石コウを流しブロックを作成。縮小サイズは50分の1、 9×9×H. 5.4cm位が適当と思われます。
2階、3階建にする場合は間にアクリル板(フロスト)を入れてブロックを重ねます。
床下スペース、廊下等は重要でないので省略します。
NEST1の場合はこのブロックが一つです。
NEST2の場合
NEST3の場合
NEST4の場合
NEST5の場合
NEST6の場合
NEST7の場合
NEST8の場合
NEST9の場合
NEST10の場合
NEST11の場合
NEST12の場合
NEST13の場合
このような感じになります。
1. この組合わせをもう少し色々と考え発展させる。
2. 1.以外の基本空間を考える。
このユニットを組合わせて空間を構成する。
3. 1.と2.の基本空間ユニットを組合わせて空間を構成す
る。 他にも基本空間としては三角? 五角(ペンタゴン
?)六角、八角形なども考えられると思います。半円、
4分の1円等も含めて。
以上の空間ユニットで構成された住空間をNEST2003として24コ位(Emi 12 + Katsu 12)展示すると言うのはどうでしょう。インスタレーション(Walk-in Sculpture)はやはり仮設なのでNESTのコンセプトとしては軽過ぎる様な気がします。 上記した方法だけではないと思いますがやはり空間をどの様に作るか(NESTのコンセプト)を明確に出来ればと思います。 やはりボクとしてはNEST=住空間にこだわっています。
西川勝人